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本場の味!?

JR九州小倉駅のJAM広場でのイベント「沖縄観光物産展」に
なぜか「本場の味 宇都宮餃子」の暖簾を掲げた屋台が出てました。
 6年間の宇都宮暮らしを含み、
8年ぶりに関東から帰還したばかりの身としては、気になって
宇都宮餃子?
宇都宮餃子館のではなく?
そう言えば、リバーウォーク北九州のイベントで、
シンフーが出店してた事があったなぁ等と思いながら、
覗いて見ると─

売られていたのは、ニンニク入りのジャンボ肉餃子とエビにら饅頭。
しかも掲示板の「餃子のおいしい焼き方」には、
「水はいりません」??

いや確かに、仕上げの蒸し焼きでは「水」を使わず、
「湯」を差すのがコツだと「正嗣」で聞いた。
ただそれは、水を差しての蒸し焼きより、湯を差した時の方が、
仕上がりが良いからで、この屋台の能書きにある様に、
蒸してあるから水を差す必要がないのとは訳が違う。

生と焼きとで売っていたので、
売り子に水餃子はどうかと訪ねたら、
「水餃子?それも出来るが、やはり焼くのが一番!」
おいおい、それじゃぁ日本全国どこにでもある、
特に福岡では、まさに主流、
南方戦地由来の餃子そのものじゃないか。

水餃子の不遇ぶりは、別段珍しくはない。
随分前の事ではあるけれど、
小倉北区で「水餃子」の暖簾を掲げた店があったので、
そこに入って水餃子を頼んだら、
店の主人に「焼いてないですが、良いですか?」
と念を押されたり、
博多・中洲川端の中華食堂で、
餡がちゃんと温まってない水餃子が出てきた事がある。
また、千葉在住の知人などは
「水餃子なんてあり得ない! そんなモノ邪道だ!」
と言われた事もあるそうで、
おそらく今でも、認知度、味ともに期待はせぬ方が
無難なのではなかろうか。

それはさておき、宇都宮にも「悟空」とか
ジャンボ肉餃子を売りにしている店もあり、
実際、それはそれで美味しい。
しかし、宇都宮の餃子と言えば、
声高に美味さを主張しないシンプルさと、
水餃子が当たり前に食べられるのが魅力で、
その代表的な店と言えば、「みんみん」「正嗣」。
正嗣 宮島町本店」に至っては、
「宇都宮餃子」の協同組合である「宇都宮餃子会」にも加盟しておらず、
店で食べられるメニューは、焼餃子と水餃子のみ、
ご飯、定食も無ければ、ビールも無いと言う徹底ぶり。

ところで、この屋台で売られていた餃子、
宇都宮餃子会に加盟している栄久食品のもの。
味はそれなりで、まずまずの美味しさ。
福岡の餃子に比べればニンニク控えめではあるものの、
これで宇都宮餃子の「本場の味」と言われてもね。
納得しがたいのでありました。

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